アロマへの想い
私の幼少期
私の父は鍼灸院を開業しており、幼い頃の私は病気をしても父が治してくれていたので、薬を飲んだ事もありませんでした。そんな父も私が7歳の時に他界。亡くなるような病気ではなかったので、医療ミスが疑われますが今となってはわかりません。専業主婦だった母も家のローン返済、3人の子供を育てるために 朝早くから市場に働きに出るようになりました。
当時 5歳と生後半年の弟達の面倒は7歳の私がほぼ全てみていました。長女としての責任感で一生懸命だった1年生になったばかりの私。ストレスが身体に表れてきます。成長するにつけ、アトピーと頭痛持ちとなり、薬漬けの日々が始まりました。
頭痛に関しては、徐々に鎮痛剤の量が増え、多い時には4〜5錠服用しても効かなくなっていきました。
アトピーも、ステロイドを魔法の薬と呼び、塗って治って、また悪化して、薬塗って、治って、悪化…を繰り返していました。
当時の私はとても細かったのですが、顔はまん丸、自分の事を飴玉のチュッパチャップスと呼んでいました。(笑)今思えば、ステロイドの副作用のムーンフェイスなんですけどね。
イギリスへ
そんな私もイギリスに留学する事になりました。
(いきなりな、急展開ですよね!! 幼少の頃は良い子でしたが、大人になるにつけ、素行がどんどん悪くなり、それを心配した母が、なけなしのお金でイギリスに送りつけてくれました。笑)
そしてなぜかわかりませんが、イギリスにいる間は不思議とアトピーは出ず元気に暮らしておりました。(頭痛は相変わらずでしたが・・・)そんな時にアロマセラピーと出会いアロマセラピーの第一人者ロバートティスランド校に入学しました。
アロマの第一印象は、なにこの匂い‼️キツイ(*_*)だったんです.
今思えば、科学的合成香料しか知らなかったから、自然の香りを臭いと感じたんですね(≧∀≦)それでも、アロマを知ってみると、自然治癒力だったり、自分の免疫力を大切にしたり、天然自然のもの100%使っていたり、と亡き父の仕事、鍼灸にも通じるものを感じました。
コレは絶対に勉強したい!!!
セラピストになりたい!!!!!と強く想いました。
そして、本当は帰国予定だったんですが、母に頼み込み、留学期間を大幅に伸ばし、勉強しました。
だから、たとえ英語力不足で、1回目は入学を断られても、諦めずに勉強し、二度目の挑戦で、入学を許可されました!!
入学後も、英語での解剖生理学、病理学、精油の化学、など、難しい内容目白押し・・・毎日泣きながら勉強していました。もう嫌だ‼️とは、何度も思いましたが、それでも辞めたい!とだけは全く思いませんでした‼️
知れば 知るほど アロマ=精油のパワーに魅了され 夢中で勉強しました!!
そして、周りの友人達に助けてもらいながら何とか、試験に合格し、マッサージの症例数もこなし、無事資格取得できました。(祝☆)
帰国、そしてアトピー復活
無事資格も取得し、日本へ帰国。喜びもつかの間、またまたアトピーが・・・。
習慣とは恐ろしいもので、自然療法を学んだはずなのに、私は真っ直ぐ皮膚科に走り、いつものお薬をもらい、塗っていました。
・・・がある日、あれ!?私って自然療法習ったよね?・・・。ステロイドってホルモンの一種だよね?・・・副作用は・・・?と思い立ち、色々と調べてみて “脱ステロイド”を決心!!
薬を塗るのをやめてしばらくすると、顔は真っ赤に腫れあがり、黄色い汁も出てジュクジュク。痛いし痒いしで眠れない日々・・・。数ヶ月こんな状態・・・。
半年ほどして、ジュクジュクは引いてきても、まだまだアトピー肌。20代の私が真剣に60~70代の方の肌を見て、綺麗な肌だなー、羨ましいなーと思っていました。
それでも、イギリス留学中の4年間は薬を塗っていなかったので、1年ほどで落ち着き、化粧をしてごまかせる程度にはなりました。
結婚、そして
そんな私も結婚♥しかも私の旦那様は私以上の凄い人!!笑
小学校は喘息入院のため半分くらいしか行けず、たまに帰宅しても“病院に帰りたい・・・”と言っていたそう。小学生の男の子ですよ!!一番お母さんが大好きな時期、そして、彼のお母さんはとても優しいお母様♥・・・それでも病院へ帰りたい、とはよほど辛かったんだろうと・・・(涙)
そんな彼も剣道や、サッカーを始めてどんどん元気になって行きました。が、今度はアトピーが・・・
それでも、まぁアトピーは薬塗ってれば、とりあえず大丈夫なので、塗って、治って、出て、また塗って、治って、悪化して・・を繰り返していました。
そして私と結婚!相当なストレスで!?アトピー悪化、全身症状に!!(一応、付け加えると、結婚と同時に、職場環境も変わり、身体を使う仕事から、内勤になってしまいました。身体を動かすことが大好きな人なので、そのストレスも相当あったかと。良い事でも、悪い事でも、環境の変化は大きなストレスになるんですよね)
アトピーが悪化して暫くは、あまり薬を塗らないようにしていたのですが、周りの優しい人たちが“あそこの皮膚科は良い先生みたいだよ” “こっちの先生はあんまり薬塗らないみたいだよ”と色々教えてくれます。私達も、良いと言われる所は色々行ってみたのですが、結局
“今の状態をお薬で抑えてから、やめましょう”
“順番に薬を弱くして行ってやめましょうね・・・”と。
色々と言って下さるのですが、結局同じ。塗って治って悪化して、塗って治って悪化して、の繰り返しでした。
私は自分が、“脱ステ”を経験しているので、よくない事はわかっていたのですが、自分の“脱ステ”も何ヶ月も眠れず、とても辛かったので逆に“止めたら”とは言えませんでした。
けれども、いくつもの病院に行っても治るどころか、悪化する一方なので、意を決して旦那さんに話す事にしました。
が、その時もやはり、“止めたら“とは言えず、
“私は止めたけど、何ヶ月も凄く辛かった。人に言われて簡単にできることじゃないの。だからあなたが自分で、調べてみて、自分で決めて。そして、もしも止める気持ちになったら、私は全力でサポートするよ”と。
そして彼は自分で調べてみて、“止める”という決心をしました。
旦那さんの“脱ステ”
とはいっても、彼は私以上の凄い人(笑)やめて3ヶ月頃から、大変なことに。
全身腫れて真っ赤か~
痛いわ、痒いわ
全身炎症でずーっと微熱
頭髪以外の、腕、脚、眉毛の体毛は抜け
毎朝起きてシーツを取ると、丼一杯分位の皮膚の剥離(決して大げさに言ってません!!毎日です!)
剥離した皮膚で、彼の歩いた位置がわかる
全身黄色い液でグジュグジュ、
でも黄色い液が固まるので身体を動かすと、パカッと切れて血がにじむ。(あかぎれの超全身バージョン!?)
シーツや服は血だらけ、黄色い液でバキバキ
お風呂に入れば湯ぶねは、黄色く染まり(ジュクジュク液で)
もちろん切れた傷口にはお湯が沁みて痛みます
夜は眠れず・・・ などなど
こんな地獄の様な状態が何ヶ月も続きました。
けれども、幸なことに彼は休職をさせてもらえて、入院することができました。
病院は国立名古屋病院。その当時はアトピーの“脱ステ”にとても熱心な先生がおみえになり、“入院して、何もしない治療”をさせてくださいました。本当に何もしないんです。全身炎症がおきているので、微熱状態が続き、体力的にもとても辛いし、夜はかゆみが増すことが多くて眠れないので、昼間に寝たりします。
その他は多少、保湿剤を塗ったり、皮膚の殺菌をしたり。全身のバリア機能が壊れてしまっていて、感染症などにかかりやすい状態にあるので抗生物質を飲んだり。目の合併症も疑われるので、白内障や、網膜剥離の検査を受けたり。
後は、・・・日にち薬です。
それでも、入院中に彼が救われた、と感じたのは他の重篤アトピー患者さんと話ができ、辛さを共有できた事だそうです。(しかも!家の旦那様はまだまだ軽症でしたー!!もっともっとひどい人たちが沢山!!!)
そんなこんなで、3ヶ月の入院生活は終わり、今度は沖縄へ療養旅行。そして6ヶ月の休職期間が終わり、職場へ復帰しました。まだまだアトピーはありましたが、1年ほどすると、だいぶ落ち着いて、2年ほどで、局所的には残りましたが、ぱっと見は普通の人になれました(笑)
子供達は?
さてさて、こんな私達も2人の子宝に恵まれました。お陰様で長女は、アトピー無し☆次女は一度はアトピーと診断を受けましたが、半年ほどかけて自力で治癒し、今はピカピカです☆
一般的に、片親がアレルギーだとその子供のアレルギー発症率は、何倍にもなると言われているのに、こんなサラブレッド☆(笑)な私達の娘達が、アトピーも喘息も無いなんて、本当にびっくりです。
アロマセラピーでアトピーが治るとは言いません。
けれども日々の生活の中で、様々な形で助けてくれることは確かです。
実際に私の子供達も、アトピー以外にも、風邪、中耳炎、鼻炎、蓄膿症、いぼ、水いぼ、あせも などを薬を使わずにケアしてきました。
そして長年の講師生活のなかで、本当に、本当に多くの生徒さんたちの変化、成果、効果を目の当たりにしてきました。(そのごく一部を受講生の声に納めましたのでよろしければそちらもご覧ください)
さいごに
20年の講師生活の中で、多くの方に出会いました。
アロマセラピーの資格をお持ちなのに、もったいなくて精油を使っていない方、プレゼントなどで貰った精油の使いかたがわからない方、いざという時のために精油をしまってある方・・・。
精油は素晴らしいものです。けれども”宝の持ち腐れ状態になっている方が多いです。
アロマ=精油は”使って初めて、恩恵をもたらしてくれるんです。(精油は国によってはお医者様の処方箋により使用されてもいますので、使用には少し注意が必要ですし、品質もとても重要になります!!)
それと同時に、私達の周りは様々な“ケミカル”(*この場合は柔軟剤、洗剤、消臭剤、入浴剤、化粧品などに含まれる不要な化学物質の意味で使用)に溢れています。
特に柔軟剤の流行は凄まじく、ほんの十数年前までは使っていなかったのに、使わないといけないみたいになっています。柔軟剤で洗ったタオルを、綺麗な水につけてみてください。水が濁ります。
そしてそのタオルでお風呂あがりの皮脂を落としてきれいになった肌を拭く、と言うのはある意味、柔軟剤を肌に塗っているのと同じような状態です。
柔軟剤を否定しているのではありません。上記の事を知った上で使うのは本人の選択ですし、自由です。ただ、あまりに多くの方が、家の子は肌が弱いから優しい肌触りの洗濯ものを!!などの愛情から逆効果な事を行っているのを多く見てきました。 そして皮膚疾患で悩まれていた方々が、柔軟剤の使用を止めただけで、皮膚状態が改善したという報告をたくさんうけています。
アロマセラピーとお掃除、柔軟剤、などとは結びつきにくいかもしれませんが、日用品を見直してアロマを使っていたら・・・ 知らないうちに心が元気になった! 生理前のイライラがなくなった! 毎日が楽しくなった! 化粧水が素晴らしい! 子供のニキビ改善! アロマクリームも手放せない! 洗剤の使用が減って買い物が楽になった! 手作り入浴剤でお風呂が至福の時! 地球に優しい自分を好きになって家族にも優しくできるようになった! などなど生徒さん達から本当に、ほんとうに沢山のお言葉をいただいています。
アロマを様々な形で安全に生活に取り入れて、地球にも、自分にも、そして家族にも優しい、楽しいアロマライフを送ってくださることができますように!そして皆様の幸せに少しでもアロマが役立ってくれればこんな嬉しいことはありません!
長文を最後まで読んで下さりありがとうございました。
~地球を救う~英国アロマ自然生活®️
創始者
AromaAroma 代表 松田 ひろこ